キャンプなどアウトドアに欠かせないアイテムの1つがモバイルバッテリーです。
コンセントから電気をとれない外出先でも、スマートフォンやカメラの充電をしたい場面は多く、そんな時に、場所を選ばずに充電できるモバイルバッテリーはたいへん役立ちます。
しかし、欲を言えばコンセントの必要な一般家電を使えれば、もっと快適に過ごせますよね。
そこで今回は、家庭用コンセントを備えた大容量のポータブルバッテリーと、そのバッテリーをどこでも充電できるソーラーチャージャーをまとめてご紹介します!
キャンプや車中泊といった趣味用途にはもちろん、いざという時の防災用にもおすすめの商品です。
suaoki ポータブル電源 120,000mAh PS5B
今回ご紹介するのが、suaoki(スアオキ)のポータブル電源『PS5B』です。こちらはメーカーからサンプルを提供していただきました。
120,000mAhの大容量と豊富な入出力端子を兼ね備えながら、アンダー4万円で購入できるコストパフォーマンスの高さが魅力の商品となっています。
120,000mAhのポータブル電源ともなるとサイズもなかなかに大きく、モバイルバッテリーとは大型の部類とはいえPS5Bと比べれば6分の1しかないRAVPowerのAC出力つきモバイルバッテリー『RP-PB054』を並べてみるとご覧の差です。
RAVPower RP-PB054については、私のブログ「力こそパワー」にて紹介しています。
PS5Bは重量も5.6kgとずっしりしているものの、上部に取り付けられた持ち手があるため、持ち運びは容易です。
さて、PS5Bが販売開始されたのは2016年ですが、リコールへの対応や内部バッテリーの変更などの改良を重ね続け、2019年現在も売れ続けている人気の商品となっています。
そんなPS5Bの人気の秘密を、実際に使用してみての感想とともにご紹介します!
電気毛布も一晩中使える圧倒的大容量
PS5Bの特徴の1つは、やはりバッテリー容量の大きさでしょう。
電源容量はmAh(ミリアンペアアワー)とWh(ワットアワー)で表され、PS5Bではそれぞれ120,000mAh/400Whとなっています。
mAhは、スマートフォンやモバイルバッテリーでもよく目にする単位ですよね。
iPhoneなど一般的なスマートフォンのバッテリー容量がおよそ3,000mAh程度ですので、単純計算ですと40回分もフル充電を行えてしまうことに。
実際にはエネルギーの変換時にロスが発生するため8割ほどの回数となりますが、それでも32回分ですので驚きですね。
Whは、そのW(ワット)で1時間使えることを示す単位で、400Whならば400Wの機器を1時間使用できるということです。
たとえば消費電力30W程度の電気毛布でしたら10時間以上使える計算ですので、冬キャンプを一晩中あたたかく過ごすことも出来てしまいます!
豊富な入出力端子と安心の正弦波出力
PS5Bには、入力・出力端子が豊富に用意されています。
出力端子は以下の通り。
- AC 100V出力コンセント×2
- USB出力ポート 5V/3.5A×4
- DC 12V出力ポート×2
- シガーライターソケット×1
- 12V 車用ジャンプポート×1
スマートフォンやカメラを充電するためのUSBポートから、家庭でおなじみのACコンセント、シガーライターソケットまで、様々な機器に対応しています。
ACコンセントから出力されるのは純正弦波で、簡単に言えば「機器を選ばずに使用できる」ということです。
出力の波形には他にも修正正弦波や短形波といった種類もありますが、これらでは精密機器を使用できません。
ポータブル電源選びの際には、電気の波形についても必ずチェックしましょう。
suaoki PS5Bは純正弦波ですので、パソコンのACアダプターや扇風機なども安心して使用できます!
それぞれ、AC・DC出力は専用の電源ボタンを長押しすることで出力のオン・オフ切り替えが可能です。
本体の電源ボタンとは別に用意されている理由は、待機中の余計な電力消費を抑えるためでしょうか。
続いて、入力端子も見てみましょう。
- ソーラー充電ポート
- アダプター充電ポート
付属のACアダプターを使ってコンセントから充電できるのはもちろん、別売りのソーラー(太陽光)充電器と組み合わせれば、太陽光での充電も可能です。
ソーラーチャージャーを使えば、電気が使えない状況でもバッテリーを充電できますので、防災用の備えとしても持っておくと安心ですね。
キャンプの夜でも気にせず使える静かさ
キャンプで家電製品を使う手段としては、ガスやガソリンを使った発電機などもありますが、車のエンジンと同じですので、動作音が大きいことが難点です。
特に、静かなキャンプ場の夜間などで、ずっと発電機を動かし続けたら周りに迷惑が掛かってしまいます。
その点、suaoki PS5Bの動作音は非常に静かで、他のキャンパーさんにはもちろん、テント内で使用しても仲間に気付かれないほどです。
ソーラーチャージャーと組み合わせてもっと便利に
いかに大容量のバッテリーと言えども無限に使えるわけではなく、バッテリーそのものを充電する必要があります。
1泊程度のキャンプでしたら問題無くても、連泊や災害で長期間停電する場合など、バッテリーを充電するための電気が使えない時はどうしても出てくるものです。
また、前回の使用後に充電をするのを忘れたまま持ち出してきてしまった、なんて場合もありますよね。
そんな時に役立つのが太陽光で充電するソーラーチャージャーです。
suaokiのPS5Bは別売りのソーラーチャージャーを組み合わせることで、どんなシチュエーションでも晴れていれば充電が出来てしまいます。
suaoki 60W ソーラーチャージャー
今回テスト用にいただいたのは、9枚のソーラーパネルで最大55Wの出力が可能とされている、同じsuaoki製のソーラーチャージャーです。
商品名に含まれている『60W』は「太陽光で入力できる最大の電力」であり、充電器を通して出力する際のマックスは55Wとなっています。
コンパクトに折り畳めるうえに、持ち手も付いているため、持ち運びやすい点が良いですね。
背面にはジッパーが付いており、開けてみると中には給電用の端子が入っています。
端子の保護とケーブルの収納、これら2つの役割をまとめて行える利便性の高い構造です。
9枚のパネルを展開してみると、なかなかの大きさで、充電時のパワーにも期待が高まります!
晴れの日と曇りの日で充電テスト
実際にソーラーチャージャーを使って充電テストを行ってみました。
まず最初にテストをしてみた日は、明るいものの、快晴とは呼べない曇りの日です。
太陽が薄い雲に隠れてしまっているような状況でしたが、15~18Wほどでは充電可能でした。
PS5Bでは電源ボタン横のLCDスクリーンで電池残量と放電・充電状況を確認できて、この表示を見ているだけでも「お~、充電できてる!」なんてワクワクしてしまいます。
それでは、快晴の場合はどうでしょうか。
完全な晴天下では30W以上、時には40W近い出力でパワフルに充電をしてくれています。
晴天の日に5時間ほど放置してみたところ、バッテリー残量20%以下の状態から60~80%ほどにまで充電することが出来ました!
以前から小さなソーラーチャージャーやソーラー充電のランタンを持っていましたが、そのサイズゆえに非常に貧弱で「ソーラーチャージャー=頼りない」なんて印象を抱いていたのですが、今回9枚ものパネルを備えたsuaokiのソーラーチャージャーを試したことで、そのイメージが覆されました!
suaokiのポータブル電源PS5Bを入手してからはノートパソコンの充電に使用するなどで家でも使用をしているため、今後は晴れた休日に洗濯物を干すのと一緒に、ソーラーパネルを広げて電気を蓄えておくことが日課になりそうです。
キャンプから防災用まで備えあれば憂いなし
suaoki商品の魅力はやはりそのコストパフォーマンスの高さです。
120,000mAhクラスの容量を備えたバッテリーですとプラス1万円ほどが相場ですが、豊富な入出力端子や安定した正弦波出力を備えてこの価格は素晴らしいですね。
キャンプから車中泊、日常での普段使いから災害対策まで、幅広く対応できるポータブル電源を、この機会に試してみてはいかがでしょうか。