泊まりのキャンプで2日目の朝を気持ちよく迎えるために欠かせないのが、快適な睡眠環境です。
シュラフやマットなどなど、快適な睡眠環境を構成するアイテムは色々とありますが、無くてはならない必需品の1つとしておすすめしたいのがコットです!
コットの快適さを味わってしまうと、2度とコット無しでは寝られない・寝たくないほど、コットがあるのと無いのとでは雲泥の差になります。
「コットかマットか」とよく議論されていますが、個人的には「コット+マットの両方を組み合わせて使う派」ですね。
HONDA S660というトランクも後部座席も無い車でキャンプに行く私ですが、それでもキャンプには必ずコットを持って行くようにしています。
本日は、そんなキャンプ1年目の初心者の頃から5年目の現在まで、睡眠環境にこだわってコットを使い続けている私の視点で、激安価格の2wayコットを定番品とも比較しながらレビューしていきます。
FOREST HOME 森の家 2WAY FOLDING COTとは
今回紹介するのはFOREST HOME(森の家)の『2WAY FOLDING COT』です。
ブログで紹介するにあたり、メーカーから提供していただきました。
ハイ・ローの2つの高さを使い分けられる2wayコットとなっております。
数年前は2wayコットといえば高級品でしたが、最近はWAQやVENTLAXなど1万円台半ばの価格帯の商品が普及し、さらには1万円を下回るような格安品まで登場してきました。
引用:Amazon.co.jp
FOREST HOMEのコットの気になるお値段は、定価の13,800円から少し値引きされて11,800円ほどで販売されており、セール時にはもう少し安く手に入るタイミングもあります。
WAQ等の定番品よりも2~3割安いといったところですね。
私はそのWAQの2wayコットも所有していますので、後ほどのレビューの際には使用感の比較もしていきます。
FOREST HOMEのコットの仕様ですが、使用時のサイズは長さが約190cmで幅が約67cm、高さがハイだと約37cmでローが約17cmとなっております。
いわゆる「最近流行りの2wayコットのサイズ」であり、WAQ・VENTLAXなどもほぼ同じ寸法です。
ちなみにNaturehikeやFUTURE FOXのコットは幅65cmなのでやや狭いですね。
収納時も長さが約60cmで幅(直径)が約18cmなので、これまたサイズは定番品と同一となっています。
本体説明に重量は約2.3kgとありますが、これは本体のみの重量であり、収納バッグや脚パーツを含めると約3.2kgとなります。
そしてスペック上での耐荷重は150kgと、ここまで挙げた数値はすべてWAQと同一ですね。
そのほかの仕様についても軽く触れておきましょう。
- シートは300Dナイロン製
- フレームはA7075(超々ジュラルミン)と呼ばれる高い強度を持つアルミ合金
- 収納バッグは肩ひも付きで持ち運びやすい
以上についてもWAQ製品と共通です。
それではここから、WAQ製品と異なる点を見ていきましょう。
WAQ 2WAY フォールディング コットが勝る点
WAQの魅力の1つは豊富なカラーバリエーションでしょう。
イメージカラーであるタンのほか、ミリタリースタイルに合わせやすいオリーブ、ブラックキャンプに嬉しいブラックの3色展開です。
一方、FOREST HOMEは1色のみで、タンに少しオリーブグリーンを混ぜたような独特の色味となっています。
見た目の話でもう1つ、これはWAQが優れているというよりFOREST HOMEが微妙な点なのですが、シートや収納バッグに印字されているメーカーロゴが絶妙にダサいと感じてしまいます。
何と言いますか、「森の家」の"の"だけフォントが異なる点が気になってしまって…。あ、家っぽいイラスト部分は可愛いと思います。
FOREST HOME 森の家 2WAY FOLDING COTが勝る点
続いて、FOREST HOMEが優れている点を見ていきましょう。
地味ながら嬉しいポイントが、スマートフォンや眼鏡などを入れられる小物ポケットがベッドサイドに付いている点です。
キャンプの夜には眠りにつく直前までスマホをポチポチ操作していることが多いのですが、「さぁ寝るぞ」となった時にスマホを入れる場所があるのは助かります。
私はパップテントにインナーを取り付けず、剥き出しの地面にグランドシートを敷いてその上にコットを設置するため、ローテーブルなどをテント内に設置してスマホの置き場所を用意する必要があるのです。
その点、FOREST HOMEのコットならばサイドにポケットが付いているため、寝起きですぐに使いたい物などを入れておくのに役立ちます。
あとはやはり値段の差は大きいですね。
この記事を書いている時点でも11,800円からさらに10%引きの10,620円となっており、WAQとの価格差は実に5,000円以上となります。
FOREST HOME 森の家 2WAY FOLDING COT レビュー
WAQとほぼ同じスペックでありながら、価格差は5,000円とお手頃なFOREST HOMEの2wayコット。
これだけ安いと気になるのが使い勝手や耐久性、品質面の差です。
そこで、耐久テストも兼ねて体重3桁の私が自宅の室内で7日間寝てみて、そしてキャンプでも実際に使用してみました。
その中で感じたFOREST HOMEの2wayコットの使用感やWAQとの違いなど、忖度無しで紹介していきます!
組み立て方|WAQよりも組み立てやすい?
FOREST HOMEの2wayコットの組み立て方は以下の通り。
- サイドポールを組み立てる×2
- サイドポールをシートに通す×2
- レッグフレームをサイドポールに取り付ける×3
- ハイスタイルで使いたい場合、レッグフレームにレッグポールを挿入する×12
組み立て手順はWAQ等の他社製2wayコットと基本的には同じですね。
実際に組み立てて感じたポイントやWAQとの違いを順番に見ていきましょう。
まず、シートの張りがWAQに比べて弱い・緩いと感じました。
ポール類の長さや幅に対してシートは余裕のある作りになっているのか、サイドポールがシートにすんなりと入っていきます。
さらに、力の弱い人がよく苦戦するレッグフレームの取り付けも、WAQに比べるとかなり楽にハマる印象です。
ただし、入りやすい・ハマりやすいのですが、組み立て中にやや外れやすくも感じます。
組み立てが完了してシートが張っている状態になれば安定しますし、実際に寝ている間にコットが崩れたり不安定になることはありませんでした。
しかし組み立ての最中には、油断するとシートからフレームが抜けたり、レッグフレームのハンドル部分を閉じる際に外れそうになることも。
レッグフレームの取り付けの際には、レッグフレームをシート側に押さえながらハンドルを閉じるように行うと組み立てやすいです。
力仕事の苦手な彼女にも試してもらいましたが、やはりWAQよりもFOREST HOMEのコットの方が組み立ては楽ちんとの感想でした。
室内で1週間の耐久テストとキャンプで実際に使用してみての感想
FOREST HOMEの2wayコットの使用感ですが、組み立て手順でも話した通り、シートの張りがWAQに比べるとやや弱いことが特徴です。
WAQはシートがまるで太鼓のようにパツンパツンに張り、叩けばポンと音がするほどなのに対し、FOREST HOMEはそこまで強くは張りません。
実際に寝てみると、FOREST HOMEは身体の形に合わせて多少沈み込むような印象です。
沈み込むと言ってもエアマットほどではないため、身体にフィットするという表現が適切かもしれないですね。
生地は300DナイロンでWAQと同じなのですが、緩めに作られていてフレームとシートとの摩擦も弱いためか、ギシギシ音もWAQよりもかなり少ないです。
個体差もあるのかもしれませんが、私が使用している限り、ほぼ無音と言っても良いほどでした!
安価なコットは使用しているうちに生地が伸びる・レッグフレームが歪むといった感想もよく目にしますので、耐久性は気になるところです。
キャンプ場でいきなりフレームが折れたりしたら夜を越せないですし、まずは自宅で試してみることに。
コットをハイスタイルにして体重100kgオーバーの私が7晩ほど寝てみたところ、フレーム・シート生地ともに歪みや裂けなどは一切出ませんでした。
部屋に出しっぱなしにするのでなく、組み立て・分解をその都度行いましたが、ショックコードや固定レバーなどの部品も問題無しです。
1週間のテストを終えて「これならばキャンプ場でも安心して使えるだろう」と判断し、キャンプへ持って行きました。
いつも通り、グランドシートの上にコットを配置します。
今回のテントは高さ110cmのパップテント『BUNDOK ソロベースEX BDK-79EX』ですので、ロースタイルで使用することに。
コットの上にSoomloomのインフレータブルマットとFIELDOORのインフレータブルピローをセットして、その上にシュラフを敷けば寝床の完成です!
コット単体でも寝られますが、マットを組み合わせるとさらに快適になりますので、私は断然『コット+マット派』です。
5年間のキャンプ経験の中で睡眠環境も少しずつブラッシュアップしながら今のスタイルに落ち着きましたが、このあたりのお話はまた別の機会にまとめて詳しく紹介しますので、楽しみにしていてください。
FOREST HOMEのコットですが、キャンプ場の地面に設置して一晩寝ても脚が外れたりせず、朝までぐっすりと眠れました。
室内の平らな床で使用する時には問題が無くても、縦や横に少しでも傾いた場所に置いて体重を掛けると脚が外れてしまうコットもありますからね。
私が初めて購入したコットも耐荷重200kgを謳っており、実際に真上からの力には強かったのですが、地面に傾斜のあるキャンプ場で使用すると朝には脚が外れてしまっていることも珍しくありませんでした。
これはFOREST HOMEのコットに限った話ではありませんが、太めのフレームにレバーでガチャっと取り付けるタイプのコットは縦・横どちらに力が掛かっても脚が外れにくく、安心して使える印象がありますね。
家で7日間とキャンプ場で一晩、それにデイキャンプでも2回試してみましたが、使用中に崩れたり故障したりすることもありませんでした。
重量級の私が使用して問題が無かったくらいですので、大半のキャンパーさんは安心して使用できるのではないでしょうか。
コスパに優れたおすすめ2wayコット
FOREST HOMEの『2WAY FOLDING COT』は、定番2wayコットの価格帯が1万円台半ばなのに対し、5,000円ほども安く購入できるコストパフォーマンス抜群のコットです。
カラーバリエーションは1色のみですが、タン系ともオリーブ系とも相性の良いカラーリングとなっており、ほかのギアと合わせやすいですね。
ダサい個性的なロゴが気になるところですが、コットの性能は文句なし。重量級キャンパーの私ががっつりとテストしてもまったく問題ありませんでした!
安心して使える2wayコットをお探しの方はぜひ検討してみてください。